新型コロナウイルスという目に見えない敵との闘いが続いています。
感染して重篤化するかもしれないという恐怖に襲われながら、行動を制限されることがこんなに辛いとは・・・
常識ある多くの日本人が自由に行動できる日常の有難さを感じていることと思います。
ここ旭水荘でも何もかも行事は中止となり奇妙な静かさですが、職員は人知れず緊張感のある毎日を過ごしています。
そんな中、ご利用者様から不意に「給付金10万円もろうたら、アコーディオンをこうたげる(買ったげる)」と言われて泣きそうだったと、機能訓練指導員から聞きました。
いつもレクレーションで弾いているアコーディオンはとても古いもので、肩バンドもずれるばかりしていたことをそのご利用者様は見ていたのでしょう。
その気持ちがとても有難いと話してくれました。
そして、今月の給料日には、ご利用者様方を前に「『こんなご時世でも、みなさんのお陰で今月もお給料をいただくことができました。ありがとうございます』と頭を下げたら、『よかったなあ』と言っていただいた」と、うれしそうに報告してくれました。
気持ちが滅入りがちな今、心のベクトルを教わった日でした。